| 2009-08-21 07:53:37
昨日のエントリで書いた世界陸上2009女子800m金メダリストのキャスター・セメーニャ選手(Caster Semenya)の性別疑惑話題が、やはり結構な話題になっているようです。彼女の所属する南アフリカ陸連は、何としてでも彼女の女性としての、そして人間としての尊厳を守り通すと発言しているようですが、今後はどうなるのでしょうか。
マスコミは恰好のネタを見つけたと言わんばかりに報道し始めていますが、本来は、
じゃぁ一体今後はどうしていったら良いの?ってのが一番問題なわけで、今日はその辺りの個人的意見を書いてみようかな。
どうしたら良いのかに触れる前に、今までのスポーツ界の性別疑惑問題に関して、主だった出来事を数点挙げてみた。性別疑惑が浮上したのは今回のセメーニャ選手が特別だったわけではなく、過去にも性別疑惑によりメダルを剥奪されたり名誉を著しく傷つけられた人たちがいる。
性別疑惑の浮上したスポーツ選手達
サンティ・ソウンダラジャン(Santhi Soundarajan)
2006年12月に行われたアジア競技大会の陸上女子800mで銀メダルを獲得したインドのサンティ・ソウンダラジャン(Santhi Soundarajan)27歳は、競技終了後に実施された性別検査(セックスチェック)をパスする事が出来ずに銀メダルを剥奪されている。
その後インドの新聞は彼女が、自殺未遂をしたと報じている。
エィナンティ・シウバ(Edinanci Silva)
両性具有としてブラジルに生まれたエィナンティ・シウバ(Edinanci Silva)は、90年代半ばに外科的手術を行い、その後は女性として生活をしていた事により、国際オリンピック委員会は彼女が1996年アトランタ、2000年シドニー、そして2004年アテネオリンピックに出場する資格があるとした。
シドニーオリンピックの出場時には、対戦したオーストラリアのナタリー・ジェンキンス(Natalie Jenkins)選手から性別疑惑を持ち出されたが、試合後の検査により女性であることが証明された。
スティーラ・ウォルシュ(Stella Walsh)
スティーラ・ウォルシュ(Stella Walsh)は、1911年にポーランドで産まれアメリカで育った。 彼女は1932年と36年のオリンピック100mで、それぞれ金及び銀メダルを獲得し、長いキャリア生活の中で100回以上に上るナショナルレコードとワールドレコードを記録した。その功績を称えられ1975年にはアメリカの陸上競技選手の殿堂入りをも達成した。しかし1980年、クリーヴランドのショッピングモールで強盗により射殺され、その後の検視報告で、彼女の体には男性の性器が存在し、所謂、両性具有であった事が判明した。
性別疑惑問題はかなりシビアな問題
上に挙げた例が示すように、自殺未遂やスキャンダラスな報道などが絡み、疑惑を向けられた選手や周辺の人々が如何に精神的な苦痛を受けるかは明らかだと思います。
大会開催前のセックスチェックの義務化をやろう、そうしよう。
結局のところ、こういう被害者や疑惑問題をスキャンダラスに報道させない為には、オリンピックや世界陸上などの国際大会での事前セックスチェックを全員義務化する以外に方法があるのだろうか。
検査時間や費用の問題、女子のみ検査を実施する事への無意味なフェミ反論等、実施するとしての細目は詰めなければいけない部分があるでしょうが、競技後に疑いをかけられて見せしめ状態を食らうよりは、事前に全員がチェックをされていた方がよっぽど競技の公平性も個人の尊厳も、そして国家としての立場も担保されると思うのですが、何か問題でもあるのだろうか。
ちなみに、
2004年にスイスで開かれたオリンピック委員会(IOC)理事会は、オリンピックに関しては、性別適合手術を受けた場合、一定の条件でオリンピックへの参加が可能という判断を下しているんですね。
その条件というのは以下の通り。
- 性別適合手術を受ける
- 法的に新しい性になる
- 一定期間のホルモン治療を実施する
しかし、国際陸連に関してはこの様な規定が無いらしい(本当に?)ので、今回のセメーニャの性別疑惑問題に限らず、いつでもこの様な問題が発生して複雑化してもおかしくない状況だったりもするわけです。
スポーツをしている女性の意見を聞いてみたい。
豆知識:ちなみに、セックスチェックって何で判断するの?
以下の様に書かれていたりもしますが、実際難しい問題なので、専門家じゃない俺にはさっぱりわからない。線引き如何によっては男にでも女にでもなってしまうわけでしょ?
人間の性を決めるのは精子である。 そのわけは卵子には女の子をつくるX染色体しかないのに、精子にはX染色体をもつものと、 男の子をつくるY染色体をもつものとがある。 受精のときに、卵子とX染色体をもつ精子がくっつくと「XX」の組み合わせで女、 Y染色体をもつ精子がくっつくと「XY」で男になる。 オリンピックのときなどスポーツ界のセックス・チェックは、この性染色体を調べる。 ほおの内側から細胞をかき取って顕微鏡で見る。 Xは赤くキラキラ光るから、これが20~30%あれば女である証明になる。 さらに性染色体を蛍光染料で染色して紫外線を当てる。 Yがあると青白く光るから女性の場合、これが出なければいいとのこと。
via:おもしろ雑学
We're familiar with drug testing for athletes, but officials at the Beijing Olympics will be taking things one stage further and examining competitors whose sex is in doubt. And it is far from being a new problem, as Emine Saner discovers
via:The gender trap: testing the sex of Olympians competing in Beijing | Sport | The Guardian
逆アクセス/リファラ
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